永遠の0

私はこの本がとても好きなんです。
この本の発売当時、私は本屋でバイトをしておりました。レジで何冊もこの本を売っているうちに気になって買って一気読みしたのを覚えています。
読み終わってそりゃ売れるわと納得してしまいましたね。

けれど、実写映画になった際にキャストが発表されて主役が岡田准一さんと知ったときは違う。と思ってしまいました。松野も井上真央さん...少し違うしうーん。という感じでした。
宮部さんはもっと背が高く恰幅のよい、四角い顔で薄顔のイメージでした。真逆ですよ岡田さん。
けれど映画を観て十分宮部さんでしたね。すごい。ラストの特攻へ向かう芝居は迫力があって怖かったです。

死に様それイコール生き様に通じてると言われていますが、それを真に表しているような作品でした。宮部さんの家族のために生きる、強い生き方で妻の松野をそれをみてきた仲間や後輩はみんな気にして助けにいく。そして血の繋がった孫に出会えたことを心から喜ぶ。まだ残った方達の中の宮部さんは生きているんですよね。そう思うと涙が止まらない映画となりました。



この映画のエンドロールに『In memory of』という欄にお二人の名前があるんですね。これは作品に関わった方で亡くなられた人を偲ぶものですね。
お一人はこの映画を最後に亡くなられた俳優さんですね。ご病気だったのかどうか分かりませんが年齢もいいお歳だったように思います。
ただもう一人はこの映画で美術部のスタッフをされていた方です。芝生の除草中か、滑走路の採寸中か、どちらか分かりませんが飛行機の着陸ミスで事故がおき亡くなられました。即死だったようです。
この話を知ったのは海賊とよばれた男の制作が決定されたときでした。

スタッフは永遠の0と海賊とよばれた男は一緒なので、この事故があったため海賊とよばれた男では飛行機は飛ばせないことになったそうです。
そりゃそうですよね。

その亡くなられた美術部の方はとてもよい人だったようで、いまだに映画の美術の世界の方達はその方を偲んで涙を流すことがあるそうな。
偶然でありますが、この亡くなられた方と映画の宮部さんがリンクしているようでいつこの映画を観ても胸が締め付けられる思いがします。


アカデミー賞取れたことは素晴らしいことですが、よかったのか複雑です。
ご冥福をお祈りします。まだまだ映画の美術の世界で彼は死んではおりません。